!注意!
このブログは乙女ゲームにあまり触れずに生きてきたオタクが書いております。
記事内に詳しいネタバレはありませんが、事前情報を踏まえて執筆しております。
今ブログを始めるならずっと書いてみたいな、と思った何かのダイマ記事を書いてみようと思います。
Nintendo Switch/Nintendo Switch Lite対応の女性向けADVゲーム「Paradigm Paradox」です。
前々からもっと温めてこのゲームのプレイ日記を投稿しようと思ってたのに、サンプルボイス公開が今日で終わりと知り悲しくなって今ブログ書いているよ!
サンボ削除はいつかあるだろうと覚悟はしていたけど、まだ発売から1か月もたってないじゃないの!ちくしょう!勢い任せかもしれないけど書くわよ!!!!わたしの狂いよ伝われ!!!!!!!
ーー取り乱しました。
あれは忘れもしない、2020年夏のこと。
現状の最推しコンテンツである若手男性声優企画「8P(エイトピース)」が乙女ゲームの有名ブランド・オトメイトさんとコラボしてゲームを出す、という何かもうすごいニュースが飛び込んできました。
8Pの活動初期から、いつかやりたいことの一つとして「男8人もいるからいつか乙女ゲームとかもやりたいよね」とメンバー間で挙げられていたことを思い出し、それがついに実現した!とオトメイトの新作情報動画に紛れるカラフルジャージな8人組*1を見て、舞い上がったものです。
初報から「攻略対象が美少女戦隊ヒロインに変身(TS)するイケメンと、その美少女戦隊達に立ちはだかるイケメン」 という内容に腰を抜かしました。
「乙女ゲームでTS変身ヒロイン!?これ人を選ばない!?」…と、乙女ゲームにあまり触れてこなかったオタク人生の私でもはっきりとわかりました。
学生時代に夢小説文化は通っていたものの、「よく知らないキャラといきなり恋仲になる」ということへの抵抗感より、長らく乙女ゲームという文化にははまれずにいた私。あと個人的には、昔からの乙女ゲームのキャラ属性には欠かせない、唯我独尊で自己中で強引ないわゆる「俺様系」属性があまり好きになれなかったところもあって…。
そもそもヒロインはTSしないのか、乙女ゲーム童貞が果たしてこんな奇異な設定から入っていいのか?など葛藤もしましたが、「まぁツッコミどころを探しながら軽くやってみるか!オトメイトさんこんなずっこけ8人組とコラボしてくれてありがとうございます!!」と、予約購入を決めたのでした。
何を隠そう、幼少期はセーラームーンで育ち、大人になった今でもプリキュアもたまに見るくらいには変身ヒロインものという題材が好きな私だったので、設定も刺さりました。
ひとこと感想:これ乙女ゲームじゃなくない?むしろ「人生」だわ
全キャラルートエンディング回収+大団円ルートまで見終わったら、普通に3〜4クールくらいのアニメや特撮ドラマを完走したような気持ちになりました。
自分がこれまでに通った作品でいうのなら、「プリティーシリーズ」や「東京ミュウミュウ」に近いものがあるのかなあと思いました。なかよし掲載と言われてもうなずけそう。
(マイノリティーな意見かもしれないが、ほんのり近年の仮面ライダーみも感じたのは私だけだろうか…。 )
よく見るとこのゲーム、ゲームジャンルが「女性向け恋愛ADV」じゃなくて、「女性向けADV」なんですね。
これが恋愛ゲームならあまりにも恋愛要素が控え目すぎでは…?となる要素も多かったので、プレイ後に気づいてなるほど納得。
各キャラの個別ルートは、恋愛というよりの「好き」というより「この人の人生に寄り添って生きていきたい」とお互いに思いあうような結末が多いので、乙女ゲームに少し抵抗のあった私でも抵抗なくプレイできました。 個人的には乙女ゲームで見かける唯我独尊で自己中で強引なタイプの俺様系男が苦手だったので、その手の存在がいなかったことも良かった…。
公式のコピーこそ「正義と悪、あなたはどちらを選ぶ?」なんですが、本当は何が正義で何が悪なのか…?みたいに深〜く考えさせられました。
正義ルートに属するキャラと悪の正義ルートに属するキャラのどちらを攻略するかによって、前段階のシナリオが違うのですが(以下ツイート参照)、それぞれのシナリオに至るまでの決断が結構ハードで驚きました…いやパッケージ明るいのにそんな要素ある?って心が曇ったよ……………
【Introduction】
— Paradigm Paradox【公式】 (@PP_otomate) April 26, 2021
さらに本日は「Paradigm Paradox」のゲームの流れと「REPORT」をご紹介します。
物語は「共通1」からスタートし、
「共通2」までのパラメーターにより、その後「正義共通」か「悪の正義共通」のどちらかへ分岐して進行します。
条件を満たすと「共通2」の最後の選択肢が追加! pic.twitter.com/jvAnyIIOhi
悪の正義ルートは「善なる存在との交流で愛や優しさを知り、改心する怪物」みたいな物語が大好きなら、きっと好きかなと思いました。光落ち、とは違う気がします。愛や慈しみ、優しさ、守りたい存在を得たうえで彼はこの先どう行動していくのか…という感じが楽しみというか。
正義ルートも全て熱さ、エモさ、ロマンスが程よく混ぜられててよかったです。「恋」が物語上の重要なファクターになる関係か、悪の正義ルートよりは恋愛要素は強めだと思いました。
何といっても女の子が可愛い!!
攻略キャラの変身後の姿もとってもかわいいんですがサブキャラもかわいい。そしてみんな強い。ヒロインもそうだけど強くて芯の通った女の子しか出てこない。最高。
私は主人公の親友のリーゼと添い遂げるルートが欲しくなった。リーゼ本当にいい子。大好き。
「超能力」という概念が気に入った
戦闘方法が「変身して超能力で戦う」というガチなSF要素で驚いた。
超能力が物語にかかわるフィクション作品が昔から大好きなので、思わぬツボ要素に喜びました。
物語内にもどういう風に能力を使って戦うか?というのが考える選択肢もあるので(もちろんマルチエンドにも関わる)ので、それも個人的には面白かったです。
発売前の不安要素
コラボと聞くがどの程度なのか…? ➡最低限に留まってて好印象
8Pのファンが喜びそうな要素をシナリオ内にちょこちょこ入れとくか〜というのが全くなくて、独立した一つの作品に、メインキャストと主題歌で参加。
8Pのことを全く知らなくても楽しめる、最低限でいい塩梅なのでは?と思います。
他に挙げるなら、攻略キャラと中の人のイメージカラーの色合いが近いこと*2くらいでしょうか。
8キャラ攻略対象ならシナリオのボリューム薄くなるのでは? ➡1キャラ毎のシナリオはやっぱり短い。でも大体薄くない。だいたい満足。
まあ、そうなりますね。
でも日常描写や本編で語り切れなかった設定、本編の他視点などをサブシナリオで補完してたことが、とてもよかったです。
ストーリー尺の中で充分描写されてたなーと思えたキャラもいれば、尺があればもっと掘り下げられたのでは…?と思ったキャラもいました。こればかりはプレイした人に寄るのかな。
大団円もいい感じにまとまってたけど、個人的にはもう少し尺欲しかった感。
他プレイしてて気になったところ (良いところ悪いところ含めて)
サクサク周回プレイしやすい。
フローチャートもやり方がわかればどこから進められるかわかるし、エンディング回収がらくらくでした。
「あそこのシナリオもう1回読み直したいな」って時に最初から読まずにできるし、スキップ機能の設定もとても快適だった。
キャラが多い分サクサクと攻略できたのはこの機能に助けられたおかげかな、と思います。
終盤の超展開
核心に関わるネタバレの塊なので何にも言えないんですが…あまりにも急転直下な超展開すぎて、初プレイ時はポカンとしました。
そこまでしなきゃこういう展開にはならんよなあ、と言われればそれはそう。
でもそんな思いが相殺されるくらいには大団円がとても激アツでした。心が女児なのでこういう展開とても好き。
エフェクトが安っぽい
いい感じのエフェクトあるけど安っぽいの多い。
ノベルゲーだからそんなに高いレベルは要求しないけど戦闘時のエフェクトもう少しどうにかならなかった…?と気になった。それとも戦闘のある乙女ゲームだと、このくらいが通常運転なのかな?とも思いました。
いい展開でもそのおかげでいまいち感情移入出来ないところがあり、惜しいな、と思いました。
Bloomsの変身シーンください
いやまじで。
個人的にアユムからハルカの変身はマ〇レコ風なら炎で長髪が灼けてショートになる描写が欲しいです。
あとセナ様の縦ロールがいい感じに仕上がるシーンも見たいしユウキちゃんがかわいく変身するシーンも見たい。
私のプレイ日記 (おまけ)
最初は「トキオ君が気になるなぁ」くらいの気持ちで何となくトキオ君から攻略しました。 プレイ順番は以下の通り。
トキオ→アユム→日向→カムイ→雪波→ミハヤ→伊吹→リョウ
個人的に最難は伊吹。結構調節してもハピエン苦労した記憶が…。
以下、攻略して印象に残った各キャラあげておきます。
事前情報に触れてるので公式サイトのキャラクターページを見ておくとわかるかもしれません。
また画像に関しては、公式配布のツイッターアイテムよりお借りしております。
キャラ萌え枠
・ミハヤくん
公式の紹介ではツンデレということでしたが、ちょっと棘ある言い方をしちゃう不器用さんな後輩君だった。想像の100倍くらい表情が豊かでかわいい。サブシナリオを読むことででかわいさが増していく。
元々年下系のキャラはツボに来る萌え要素なので、この子も好きになるだろうなあと思ったら案の定でした。ありがとうございました。
・日向
公式サイトの歯を剥き出しにして不敵に笑う立ち絵で、「苦手なタイプのキャラなのかな…」と、正直抵抗あったけど、中身は世話焼きオカンと反抗期少年の同居という感じで、最高でした…。なんだか恋人にも見えるし夫婦にも見えるし親子にも見えてくる、不思議な関係。
あと髪をかき上げる立ち絵がかっこよくて落ちそうになりました。あれ以来チキンのトマト煮を定期的に作ってしまう私がいる。
あとバドエンのスチルがとても性癖です。
個別ストーリーが個人的に好み枠
・カムイさん
穏やかで、暖かくて、正義側では一番好きなストーリー。おじいちゃんのゼンジさんもとてもいいキャラしてた。
詳しくは語れないんだけれど、この人と恋をする、という可能性をいろいろと考えてしまう。 知れば知るほどいいキャラだなあと思えるそんな先輩です。この人もサブシナリオでかわいさが増す…。
やや消化不良は残すけど、各キャラの個別だと一番好きなエンドかな、と思えました。
完全ノーマークだったのに奴はとんでもないものを盗んでいきました枠 (長い)
・間 宮 ア ユ ム
キャラビジュアルとシスコンの設定で「こいつには落ちないだろう」認定していたキャラ。
個人的には間宮アユムとユウキちゃんの因縁の始まりがラブコメぽくて面白くて大好きなんだけど、百戦錬磨の乙女ゲーマーさんにとっては全編爆笑ものらしくて「うそ、私の感覚ずれてる…?」てなった。
ハピエン回収後の翌日、1日中間宮アユムのことを考えていました。どう責任取ってくれるんだ間宮。
あとこれは初見で適当にやってたのに、100%を叩き出してしまったスクショ。
このおかげなのか、間宮が私の中で忘れられなくなってしまった。どう責任を取ってくれるんだ間宮。
…と、何キャラか絞ったんですがぶっちゃけどのキャラのルートも全部好きでした。ツイッター風のスマホメモアプリに逐一感想を書きながらプレイしたんですが、全キャラ長くまとめるともうキリがないくらいには楽しかったです。
攻略キャラどころか名のあるサブキャラ含めてこのキャラ苦手だな….と思える人がいないくらいには魅力的でした。腹立ったのは名もなきモブくらい。
日向なんて第一印象で苦手だなと思ってたのに今では大層愛しいキャラになったし、プレイしてもこいつだけは推しにならんなーと思ってた間宮アユムにまんまと落ちてる私がいる…どう責任(ry
終わりに
正直、あまり受け入れられにくい設定だし内容薄くなるのかな…?と思っていました。
プレイしてみてやはり妥協点やうーん?となる点もあったので最高!神作品!!までいかないなと思いつつも期待以上の良作品に仕上がっていたので、ピーサー*3としてはとても大満足でした。
公式のアンケートにも書いたけど、設定資料集と今後のストーリーを切に求める体になってしまいました。
ファンディスクを!までとは望まないけれど、ストーリーが読める媒体やブランド全体のイベントなどで、今後の展開があればなあと切実に思うのでとりあえずグッズ買おう…という気持ちになっております。
そして今後も、このように設定やキャラが気になる乙女ゲームがあればプレイしてみようかな・・・?と乙女ゲームに関しての気持ちが前向きになったことにも感謝しております。
改めて、オトメイト様と製作者様方、素晴らしい作品をありがとうございました。そして推しコンテンツとコラボしてくれて、ありがとうございました。
ここまでつたない文章を読んでいただき、大変ありがとうございました。