せいかつするのはむずかしい

むずかしいながらも、なんとか生きています。

紅い月が魅せた、一夜の奇跡ーVISUAL PRISON 1st GIG -RED MOON-感想

 

すごい配信ライブを見たので、多くの人に届いてほしい。

その思いと勢いだけでキーボードを走らせております。

 

 

声優ライブやイベントを見るようになって、はや4年。

私は一度ハマれば長く深く応援していけるタイプのオタクだが、もうこんなに時間が経ってたんだな….と月日の流れの速さに驚く。

声優ライブやイベントはまさに玉石混交だ。作品が関わるものや声優自身が本人として関わるイベント、現地でも配信でも「これはちょっとなー…」と思うイベントもあったし、高い満足感を得たものもあった。

 

話を戻して。

 

去る6月12日に幕張メッセイベントホールで行われたイベント「VISUAL PRISON 1st GIG -RED MOON-」を、配信アーカイブで視聴した。

visualprison.com

昨年放送されたアニメ「ヴィジュアルプリズン」(ヴィジュプリ)のライブイベントで、メインキャストが全員出演し、アニメで披露された楽曲を披露した。披露される楽曲も、上松範康氏率いるElements Gardenの手がけたクオリティの高い劇中曲ばかり。

推し声優(千葉翔也さん)の主演ということや、気合の入りすぎたプロモーションの勢いに後押しされ、私はアニメを全話視聴していたのでそこそこに楽しみにしていた。

しかし作品のファン人口は私から見れば少なくはないがそこまで多すぎず…な印象もあったので、正直どこまでのクオリティでやるんだろう…と不安があったのも本当だ。イベント開催当日の午前0時にパッケージ化が告知されたときは、「どんだけ気が早すぎるんだよ!」と正直思った。

まあアニメのキャラソンライブだし、作業の片手間に見てみるか…と侮っていたが。

気づいたら作業は何処へやら。ずっと画面の前で釘付けになり、全編見入ってしまった。

 

ライブの流れやセットリストについては、コミックナタリーさんで良いライブレポートが公開されているのでこちらを参照にしてほしい(ネタバレなので注意)

誰がどのキャラを演じているかという前提知識がないと声優ファンは読みにくいかもしれないので、公式サイトのキャラクターページ一読をお勧めする。

natalie.mu

 

総勢10人のキャストが3ユニットに分かれており(例外で1人2役が1人いるが)基本的にユニットごとの楽曲2曲、ソロ曲を披露していた。(最初と最後には劇中でも特別な楽曲をやっていたけど)

これは開演前の写真だが、とにかく衣装・メイクがすごい。さすがタイトルにヴィジュアルってつくだけある。そんな感じで仕上がったヴィジュアルのキャスト達も、歌声だけでなく表情、立ち振る舞い、全身でキャラを演じていた。

増田俊樹さん、蒼井翔太さん演じるユニット「ECLIPSE」なんてもうそのままじゃん!?って声が出た。

 

この再現度。お二人とも舞台での活躍も多いのもあり、魅せ方が本当にすごかった。

 

推しポイント的には、メイクでのオッドアイ「ぎゃあああああああ」と出先で声を上げてしまいそうになった。*1

歌うことへの喜びと生命力に溢れた推しの歌声は大好きだし、見ていて涙ぐんでしまった。あと相変わらず客煽りがうまくて楽しかった。

個人的に島﨑信長さんがキャラを背負って歌唱しているのも新参オタク的に新鮮に見えた。めっちゃ歌うまくて驚いた。(島﨑さんの参加している歌唱コンテンツにこれお勧めだよ!というものがあったら教えてほしい)

高身長のさわやかイケメンなのに少年の声が出る矢野さんには相変わらず慣れないし、七海ひろき様には何度も惚れてしまいそうになった。

声量と歌唱力お化けなのに表現力も段違いの古川さんや、迫力や凄みのある低音のすごかった江口さんもプロを感じた。Twitterでは弱気だったけどホリエル高音めっちゃ綺麗やん!となったし、にゃんさま(永塚さん)の美しさには「踏まれたい…」とひれ伏すしかなかった。

何を隠そうヴィジュプリではにゃんさま演じるヴーヴ・エリザベスさんが最推しなので大変助かった。踏まれたい。

 

舞台上のセットは、縦長のLEDスクリーン3面。

どこか巨大な姿見のようにも見え、作り込まれた全身を大きく遠くまで見せてくれる、ライブスタッフの拘りを感じた。現地勢だったら、これ絶対嬉しいだろうな。

お立ち台の上にバックバンドがいるのも凄い。実はこれも原作再現だが、ここまでやる??と驚いたのだ。

昨今のロック系のアニメ・ゲーム作品のライブイベントでは生バンド演奏は当たり前の手段だが、元々ロックバンドのライブに行くのが好きな私としては大変ありがたく思えた。

 

他にも炎や花火の特攻あり、原作の歌唱シーンの再現あり、殺陣あり(!)と、もう余すことなく作品の良さを生かした豪華演出ばかりだった。

 

このライブの最大の特徴は声優が「中の人」が出てくる瞬間がほとんどない」ことだ。

MCにあたるインターバル部分も、イベント全体にストーリー性を持たせる朗読劇やキャラ同士の掛け合いとなっており、アンコール後に舞台から降りるまでキャストが素でしゃべることが一切ない。

徹頭徹尾、作品の世界観を大事にして魅せていこうという美しさと気概があったし、配信で視聴していた私も、ハラジュク*2に集うファンの一人になっていた。

もしかしたらこの一夜は、イベントのサブタイトルにも入っており、作品の鍵にもなる「紅い月」が見せてくれた奇跡なのかもしれない、それほどに不思議な感覚があった。

 

実はライブの少し前に2.5次元舞台化していたけれど、このイベントも舞台や演劇としての魅せ方に近いのでは…?と思ってしまったのは内緒。

私は舞台ノータッチだから比較はできないし、どちらにも良さがあると思っているので…。

 

配信のアーカイブは6/18まで。なんと、あと1日である。

購入は明日の20時で終了すると言うのにこうしてブログを書いてしまっている。あまりにもギリギリにもほどがある。

配信視聴でも分割カメラやアングルも良く、2時間強というコンパクトな時間にぎゅうぎゅうに魅力が詰まりすぎた声優ライブだった。

アーカイブ期間が終わっても、12月にBlu-rayとDVDが出ます。私は視聴後すぐに予約した。

 

声優ライブのはずなのに、声優が出ているという要素を廃したような、世界観に没入できるライブはとにかく初めてで凄かった。

ヴィジュプリという作品を知らなくても、完成度の高さに圧倒されるかと思います。

 

ライブ後にアニメに触れたいなぁ…と思った貴方!

実は6/20までAbemaで全話無料配信しています!

abema.tv

 

アマプラは6/27まで見放題です。

https://watch.amazon.co.jp/detail?gti=amzn1.dv.gti.c16c13a1-6b48-4196-a709-75c97292bfb0&territory=JP&ref_=share_ios_episode&r=web

 

そう、どちらも期限が短いんだ………でも1クールですっきり見終われるよ…!

 

 

明日18時からは同時配信企画もやっているので、懐とお時間に余裕があれば、ぜひとも、触れてほしいそんなライブでした。

 

明日Blu-ray発売してくれ…(余韻)

 

*1:推しが演じる主人公の結希アンジュ君はダンピール(半吸血鬼)なので、片目だけ赤色なのである。

*2:作品の舞台。現実の原宿とはパラレルワールドという設定。